スノーボード

2016-2017Snowboardingウェブサイト掲載〜Backside Magazine〜

木村慎吾

今日の札幌の天気は雨、日曜日なのでこれといったリハビリもない。まったりとした時間が流れる。

先日スノーボード雑誌Backside Snowboarding Magazine様からメッセージが来た。
「日頃よりご愛読いただきまして、誠にありがとうございます。また、動画を投稿いただきましてありがとうございました。
映像を拝見いたしました」

そう僕は読者投稿としてスノーボード動画を送らせて貰った。ユーチューブでアップした動画だ。
それがなんとBackside Snowboardingフェイスブックのサイトで紹介していただける事になったのだ。

ケガの功名によりスタンスの垣根を越えたミュージシャンの滑り【読者動画投稿】

北海道・苫小牧在住、ニセコを中心に活動している木村慎吾さんより投稿いただいた本人のライディング動画を紹介したい。この映像を観て、彼のスタンスがどちらかわかるだろうか?

backside.jp

2016-2017年のシーズン、僕はスタンスを変えた。滑る向きを変えたのだ。
分り易く言えば、野球ならバッターボックスを右から左へ、車なら右から左ハンドルへ、戦いの手法を変えたのだ。

慣れていないスタイルで行うとどうなるのか?
ほぼゼロからのスタート、初心者のように思う通りにいかない。利き腕じゃない手でごはんを食べる時のように自由にできないのでもどかしい気持ちになるだろう。
なぜこんなことを始めたのかとゆうと 、全ては左膝のため。

スノーボードはどちらかが進行方向によって前足が変わる。レギュラースタンスなら左足が前、グーフィースタンスなら右足が前だ。
そして足にかかる負担も異なる。使う筋力も左右違う。ジャンプ競技になると7割以上が前足(レギュラーなら左足)が怪我をする確率が多い。
事故や着地の衝撃はほぼ進行方向の前側に力が働く、横に進行している物体が落下すれば前の面積に衝撃の強さが加わる。着地地点の角度にもよるが、想像してみて欲しい。

僕の場合は大きく飛んで斜度のない着地地点で立とうと踏ん張った結果。「バチン!」と音を立てて左膝前十字靱帯が切れた。最初はなにが起きたのか分らなかった。膝に力が入らず立てない、立とうとすると膝がカクカクす る。
関節が抜けるみたいに。しばらく動けないで足掻いていると仲間たちが飛んできた。すぐさまパトロールで呼んで救護ソリで下山。そのまま近くの病院に救急搬送。
2009年の出来事だ。

今後のことも考えてそのまま手術を受けることにした。スポーツ復帰は約六か月。実際に良い状態になるまでは一年以上かかった。
その頃の僕は若かった。体力も気力もあった。少しぐらいの無茶しても大丈夫だろうと甘く見ていたのだ。回復して一年後のシーズン、悪い出来事が起こった。
思いきり前のめりで転倒した。その時にまたバチン!音を立てていた。膝もガクガク。即座に病院へ。心底心配な気持ちで結果を待つ。膝に血も溜まり完璧に焦っていた。
結果は靱帯損傷、幸いなことに断裂は していなかった。ホッと安心したが油断はできない。せっかく良くなった靱帯にまた傷をつけてしまった。この怪我でシーズンを終える。2010年ごろの話だ。

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2012年位になると完治したなと思っていた。ところが何かをきっかけでジャンプで転倒、また膝が痛みだす。結局のところ術後に一度怪我した靱帯は伸びてしまったことで膝の負担は避けられなかった。
このころから色んな事を見直すことのした。自分の滑りのスタイル、スタンス、どう今後スノーボードと向き合っていくのかを考えていた。ジャンプ競技が 好きでずっと激しくやってきたが、危険度の少ないバックカントリーやパウダーを求めたすべりに興味を持っていた。

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丁度その頃、ぼくの仲間も柔らかいパウダーも求めて富良野や旭川に拠点を変えていた。これを機に僕はより良質な雪とビックマウンテンを求めて富良野にワンシーズン住み込みでスノーボードライフを送った。
俗にいう「山系」に染まっていったのだ。環境が変わったスタイルもファッションも変わる。そこで得たものは大きかった。

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2015年地元苫小牧に戻り、通いでニセコの山に向かうスタイルに変えた。音楽活動もあるので富良野の環境だと何かと不便があった。
そして2016年に思い切った行動をする。シーズン初めからグーフィースタンスで行くと決心!!リフトもスケーテ ィングも全く慣れないスタンスで挑戦することにしたのだ。

最初は素人のようによく転んだ、恥ずかしいけどこれも試練だと思うように取り組んだ、そして考えを見直して癖のない今のスタンスで最初からスノーボーディングを鍛えよう!
楽しむことにした。スノーボードをやってない方には伝わりにくいと思うけど、実はかなりの恐怖心もある、ジャンプのリスクや森の中の木、実は結構危険が潜んでいる。スノーボードは鍛え上げられた技術によって自然に中で滑りを楽しむのだがそれが最初からだと想像すると気が遠くなる修行だな
でも、それもすべて自分のため、膝のためにも自分のスタイルの改革としても絶好のチャンスだと思い、2016-2017はグーフィースタンスとゆうスタイルで 挑戦しました。
(サーフィンやスケートボードもまだグーフィーに変えれてないけど)

今回、その中で撮影いしてもらい残して貰った映像。正直この自分には納得はしていない。動きも固いしもっとしなやかで良い滑りができると信じてるし確信もある!!
ぼくは今より、パフォーマンスを良くするために今回手術をすることにしたからきっと来シーズン、いや再来年のシーズンはスノーボードの腕が格段に良くなっているだろう。
こんなにスノーボードにたいして情熱的なので「この人一体なにがしたいんだろう?」と感じる人もいると思いますが、僕はミュージシャンであり、スノーボーダー。どちらも本気であり、追及する者!!
こうゆう奴のことを、なんて言葉が合うのかわからないですが そんな感じです。
「好きなことを全力で楽しむ大人」

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ABOUT ME
木村慎吾/Snafkin撮影事業部
木村慎吾/Snafkin撮影事業部
フォトグラファー、ビデオグラファー、アートディレクター、起業家
北海道苫小牧市在住のカメラマン。過去には競技スノーボーダーでプロを目指し怪我で挫折、ミュージシャンに転身してインディーズデビューするが売れずに地元苫小牧に帰郷、2018年10月9日に起業して飲食店オープン、2019年に撮影事業を展開、2020年にカラオケ大会を企画、現在も様々な分野で挑戦中!
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